歯の着色やステイン汚れを除去するために、激落ちくんや100均に売られているメラミンスポンジを使用しようとする方が時々おられます。
このメラミンスポンジは「ピーリングスポンジ」としても一部で売られていますが、歯のステイン除去に使用しようとすると、かえって逆効果になり危険性もあります。
今回は、歯のステイン除去のメラミンスポンジを使用することの危険性についてご説明します。
歯のステイン除去にメラミンスポンジは逆効果!
メラミンスポンジとは、メラミンとホルムアルデヒドを反応させてできたメチロールメラミンが原料の樹脂(プラスチック)です。
研磨剤の効果があるので、食器や調理器の汚れを落とすのに使われています。しかし、食器の種類によっては傷がついてしまったり、熱で変性してしまうので注意が必要とされています。
このメラミンスポンジを歯に使用すると、一旦歯の表面の着色やステインが除去されて白くなったようにみえます。しかし、メラミンスポンジの研磨により無数の傷が歯の表面に新たにできてしまいます。
その結果どうなるかというと、かえって新たに着色汚れがつきやすい状態になってしまうのです。
メラミンスポンジを使って着色ステインを除去
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歯の表面にミクロの無数の傷がつく
↓
飲食によって、その傷の中に汚れがたまり着色ステインがさらにつく
↓
着色ステインを除去しようとメラミンスポンジを使う
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さらに歯の表面がザラザラになっていく・・・
という悪循環に陥ってしまうのです。
メラミンスポンジを歯に使うことの安全性
メラミンスポンジは安全なのか、危険なのか気にしている方もいらっしゃるかもしれません。メラミンスポンジはホルムアルデヒドを原料としているので絶対に危険という考えと、危険ではなく安全だという両方の意見があります。
通常、食器やシンクの汚れを除去するのに使用する程度であれば危険ではありませんが、歯に使用する場合は安全性に問題があります。なぜなら、口の中は加熱した熱いものを飲食するので、歯に残留しているメラミンスポンジの粒子が熱によって変性され、有毒なホルムアルデヒドを放出する可能性があるからです。
もし、「口の中に使用しても安全だ」という人がいれば、それは口の中がどれだけ過酷な環境にあるか知らない無知の意見であるといえます。
歯に対してメラミンスポンジを使用することは、歯を傷つけてかえって着色しやすくなりますので、意味がないだけでなく、非常に危険なのです。
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